歯科領域における、このPRPの応用法としては、主にインプラント療法に関連した骨増大があげられますが、近年、歯周組織再生療法や歯周形成外科へも用いられるようになってきており、骨再生のみならず、歯周組織再生や創傷治癒促進にも用いられてきています。
歯周組織再生療法においては、歯周疾患などにより失った骨欠損に対し、骨再生および付着組織の再生を目的として、PRP単体を骨欠損部に移植し応用する場合や、骨移植材と併用して応用する場合とがあります。
骨移殖の問題点であった操作性の悪さも、PRPと混和して使用することにより、骨欠損部への移植材の配送が容易になり、またPRPゲルの粘着性により移植材が外部に流出することなく、安定した状態を保ちやすくなります。
PRPは、組織工学の3つの要素のうち、成長因子および足場の2つの要素を満たしています。残りの細胞については皮質骨への穿孔などと併用して使用することにより補うことができます。一方、PRPが間葉系細胞を誘導するという報告もあり、この作用により細胞の要素も満たすことができるかもしれません。
また軟組織移植などで生じた解放創などに膜状にしたPRPを被覆し、PRPメンブレンとして応用することにより創傷治癒を促進させることも可能です。
このようにPRPは、その多くの利点から様々な症例に適応することができ、歯周組織再生治療の1方法として有用であると思われ、現在普及しつつあります。
■30PRP再生療法の種類
