EGFとは、上皮細胞の成長を促進し、創傷部表面を被覆するものですが、さらにPRPは、その凝固反応の結果形成されるフィブリン網が遊走してきた骨芽細胞や線維芽細胞などの間葉系細胞の足場となり、創傷治癒が促進されると考えられているのです。
1998年、このようなPRPの機能に着目したマイアミ大学のRobert Marx教授らが、歯科領域において初めて骨再生および骨増大を目的として、顎骨再建治療にPRPと腸骨を併用移植したことを報告したのです。X線診査および組織学的観察の結果、骨移植単独と比較しても、高い骨成熟度と骨面積率を示したことを明らかにしています。
PRPにはさまざまな利点があります。PRPには血小板に含まれる成長因子か大量に含まれるために、創傷治癒を促進させます。また、PRPは患者から採取した末梢血から精製し、移植する、いわゆる自家材料のため、外部材料とは異なり、免疫拒絶反応もなく安全に使用することができます。
PRPを移植する際は、液体の状態からゲル状にして応用するため、操作性がよく、骨移植材と混和して用いた場合には、骨移植材料が一塊となるために移植操作性にも優れています。さらに、血小板の本来の働きである凝固作用により、創傷部の止血効果や、白血球が含まれているために抗菌効果も期待できます。
